滅びゆく世界。戦闘機械の宿命。

それでも私はをした――

ABOUT

Q.『アーマードール・アライブ』って何?

本作は、文芸サークル「FunnyCreative」が電子書籍のかたちで製作、販売を行なっているライトノベル作品です。
本文の作成だけでなく、本の編集や装丁、販売登録も自分たちで行なっています。

Q.同じタイトルが出版社から出てるけど?

本作はもともと、出版社から紙書籍の形で販売されたライトノベル作品となっています。
編集部判断で早期完結が決定していたのですが、作者の「やだ。もっと書きたい」という意向により、電子書籍の形で継続しております。

Q.どこで読めるの?

作品は電子書籍として各ストアで販売していますが、1巻のみ本サイトで無料でお読み頂けます。
試し読みはこちら。

Q.どうやって買えるの?

AmazonKindleストア、iBooks Store、BOOK☆WALKERなどを始めとした国内の主要な電子書籍ストア(約10店舗)でお求めいただけます。定価は298円(税抜き)です。
詳しい販売先は、ページ下部のPRODUCTの項目をご覧ください。
また、一巻の内容が無料で全て読める 【全部読めるお試し版】 もAmazonKindleで配信しておりますので、電子書籍自体が初めてという方も、この機会にぜひお試しになってみてください。

STORY

二十一世紀末葉。無人兵器から家庭用の電子機器まで、あらゆる人工知能を操り人間を殺戮する謎の現象【ゲーティア】の出現によりありとあらゆる文明が崩壊した未来。 電子制御された高性能な兵器を奪われ、旧式の兵器で戦うことしかできない人類は絶望的な戦いを強いられ、世界の人口はかつての100分の1にまで減少し、滅亡を待つばかりの状況に追いやられていた。

しかしわずかに生き延びた人々は、ゲーティアに操られることのない自我と感情を与えられた心を持つ人型兵器【アーマードール】の開発に成功。 自由な自我を与えられた量子頭脳の少女たちは心無き機戒を蹂躙し、人類に勝利をもたらす。だが彼女たちは、自身の意思で人類を裏切る自由すらも与えられていた。

そんな時代の中、戦場で生きる操縦士の少年愛生文楽あおいぶんらくは、激戦の中で長年連れ添った愛機を撃墜され、自身も「死せる英雄」として扱われ身分を抹消されてしまう。 軍に戻って愛機の仇を討ちたいと願う文楽。そんな彼に与えられた選択肢は、「身分を隠して訓練学校に入学し、学校を卒業して改めて軍に入り直す」という信じられないものだった。 しかも新たな彼の乗機として与えられた機体〈メフィストフェレス〉――その人形知能の少女フェレスは、家事が得意で戦闘は苦手というポンコツ兵器だった。

CHARACTER

  • フェレス

    第八の大罪と渾名される機甲人形“虚飾”の〈メフィストフェレス〉の人形知能。 操縦士である文楽のことを「文楽さん」と名前で呼び、給仕のように献身的に身の周りの世話を焼く。

    好きなものは綺麗な花と家事全般。嫌いなものは戦いや争い事。 家事全般が得意だが、機甲人形の本分である戦闘能力は散々で、いつも操縦士の文楽に怒られている。

    人形知能でありながら、例外的に“嘘をつく”能力を与えられている。 嘘やごまかしが不得手な文楽にとって、思わぬ形で役立つことも。

  • 愛生あおい 文楽ぶんらく

    南部方面戦線において機甲人形〈リヴァイアサン〉を駆り、《蛇遣い》の二つ名で謳われた英雄的な操縦士。

    東海地区解放作戦で重傷を負って機体を失い、公には“死した英雄”として扱われているが、実際には生存。 身分の回復のため、なぜか《蛇遣い》であるという正体を隠して操縦士の訓練学校に訓練生として入学することに。

    操縦技能だけでなく、糸とワイヤーを利用した白兵戦闘の技術にも優れ、戦闘能力は並の人間の比ではない。 銃を持った軍人を相手にしてもテグスが一巻きあれば無傷で勝ってしまうほど。

    得意なことは戦場で戦うこと、苦手なものは花と普通の生活。 新たな乗機となるフェレスとは全く正反対で、慣れない学生生活に加えて頭を悩ませることに。

  • レヴィア

    第五の大罪“嫉妬”の〈リヴァイアサン〉の人形知能。 英雄《蛇遣い》を英雄たらしめた優秀な人形知能で、携行火器を利用した高機動強襲戦闘を得意とする。

    生まれてから6年ほどで、人間に置き換えれば精神年齢は16歳ほど。 キザな喋りをすることが多く、自分のことは「ボク」と呼び、操縦士のことを「マスター」と呼んでいる。

    嫉妬の二つ名の通り、元々は「あっちの操縦士の方が優秀そうだから操縦士を変えて」と、すぐに人の物をねだる気まぐれな性格だった。 三年間も同じ人間を乗せ続けたのは文楽が初めてで、軍も“わがままな人形を唯一制御できる人間”ということでその少年が乗り続けることを認める。

  • サラ

    七つの大罪の六女にあたる“色欲”の《アスモデウス》の人形知能。 〈アスモデウス〉が格闘を主体とする機体とあって、その人形知能であるサラも無双の怪力を誇る。

    まだ生まれてから4年ほどで、精神年齢では14歳とかなり幼く天真爛漫で自由奔放。 文楽のことを「お兄ちゃん」と呼んで慕い、自分のことは「サラ」と名前で呼ぶ。

    乗り込んだ操縦士を次々と再起不能にしてきた《人食人形》の異名を持ち、その原因を探るために前線から遠ざけられていた。 調査のために後方の基地へ送られてきたところ、なぜか文楽がその試験操縦士に選ばれることになる。

  • 桂城けいじょう留理絵るりえ

    文楽と同じ訓練学校に通う訓練生の紅一点。クラスの中で唯一の女子生徒であり、いつも男子生徒に言い寄られている。 学業、操縦士適性、身体能力全てがトップクラスの成績という才色兼ね備えた優等生。

    人形知能という存在に対して純粋(?)な興味と愛情を抱いており、操縦士を志したのも実はそれが理由。 物好きが高じて機甲人形そのものに対しても造詣が深く、並の軍人に劣らないほどの知識と整備技術を持っている。

    その優秀さから、文楽がただならぬ実力の持ち主であることをいち早く見抜き、彼の正体に迫るが……?

  • 剣菱けんびし雅能まさの

    訓練学校きっての生真面目な生徒。学業成績はトップだが、操縦士としての技能はやや劣っている。 体格が小柄で顔立ちも幼いため、周囲からはよく「女の子みたいだ」とからかわれてしまうのがコンプレックス。

    座学の中でも軍事学や戦略論に対して才覚を見せており、訓練学校ではなく士官学校に入ることを勧められていた。 だが本人は“ある英雄”に憧れを抱いており、その英雄に近づきたいという思いから操縦士を頑なに目指している。

    融通の利かない頑固者だが、不思議と文楽とはウマが合っており、お互いを友人の一人として認め合っている。

PRODUCT

  • アーマードール・アライブ第Ⅰ巻
    死せる英雄と虚飾の悪魔

    「滅びゆく世界、戦闘機械の宿命。それでも私は恋をした」

    試し読み
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  • アーマードール・アライブ第Ⅰ巻
    【無料お試し版】

    第Ⅰ巻の内容が丸ごと無料で読めるトライアル版

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  • アーマードール・アライブ第Ⅱ巻
    軛解きし色欲の悪魔

    「サラはお兄ちゃんに乗って欲しい!!」

    かつての愛機との死闘を乗り越え、訓練学校で穏やかな日常を送る「愛生文楽」の前に表われた謎の少女サラ。
    彼女は乗り込んだ操縦士の命を奪うと恐れられる人形〈アスモデウス〉の人形知能だった。
    操縦士達の怪死の原因を探るため、テストパイロットに選ばれる文楽だが……!?

    試し読み
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  • アーマードール・アライブ第Ⅲ巻
    非情の人形は悪魔の虜

    「こんな醜い存在にしかなれなかった私なんて、全て消してしまいたい」

    乗った操縦士を殺してしまうと恐れられる機体〈アスモデウス〉。
    その中に隠されていたもう一つの人格アリスは、かつて自ら人を殺めた人工知能だった。
    自らの存在に絶望し死を望むアリス。基地がゲーティアの奇襲を受けるという未曾有の非常事態のさなか、文楽はアリスの救出を決意する。

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  • アーマードール・アライブ第Ⅳ巻
    いつか終わりゆく安息の日々

    「死せる英雄《蛇遣い》……今一度、人類の英雄として殺されてくれ」

    学長の計らいで、海沿いの温泉旅館へ修学旅行にやってきた訓練学校の生徒たち。
    海に水着に温泉に、ハメを外してはしゃぐ人形たちと、それに巻き込まれる愛生文楽。
    だが楽しい一時を過ごす彼らの陰で、文楽の正体を知る者たちが、密かに彼を狙って動き始めていた――。

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  • アーマードール・アライブ第Ⅴ巻
    持たざる者と嫉妬の悪魔

    「力を貸そう、剣菱雅能。キミとボクとで、憧れの《蛇遣い》を超えるんだ」

    友人だと思っていた愛生文楽の正体が、憧れの英雄《蛇遣い》だと知ってしまった操縦士の訓練生、剣菱雅能。
    「なぜ文楽は正体を教えてくれなかったのか」と思い悩む中、雅能は軍から逃走した文楽を捕まえるのに協力しなければ、訓練学校を退学になると伝えられる。
    雅能は友人であり、憧れの英雄でもある文楽と戦うことを決意するが――。

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WORLD

ゲーティア -Goetia-

  • 電子頭脳を操り人類に敵対する謎の敵性存在。実体を持たない為、操られる現象そのものを指している。  由来は悪魔を操るための方法が記された魔術書『ゴエティア』から。
  • 2024年を境に世界中で爆発的に感染が広がった一種のコンピューターウィルスのようなもので、電子頭脳なら種類を問わず感染する。  ゲーティアに感染されることを“汚染”、その感染媒体となる電波は“呪詛”と呼ばれている。
  • 汚染を受けた電子頭脳は本来定められている原則に反対する行為、つまり「保護するべき人間を襲う」を第一目的として行動する。
  • 世界中の殆どの国家は自国が保有する核兵器の暴発により、殆どが滅んでしまっている。  核武装の遅れていた日本は無人兵器を掌握されるだけに留まり、地球上唯一の人間が生き残っている地域と目されている。
  • 汚染源となる電波塔や通信施設の破壊が唯一の弱点であり、施設の周囲に掌握した無人兵器を配置して防備を固めている。  中でも東京のスカイツリーが最大の電子汚染源となっており、これが日本におけるゲーティア最大の拠点とされている。
  • 命令に従うだけの単純な人工知能は操れるのに対し、複雑な自我を持つ存在には全く効果を発揮しない。  この特性に気づいた人類は、自我を搭載した人工知能を生み出すことでゲーティアに抵抗を始める。

人形知能デーモン -Daemon-

  • 量子頭脳を依代よりしろとした高度な自我を持った人工知能。demon(悪魔)ではなくdaemon(守護神)が由来。
  • 悪魔デーモンという音の響きにかけて、伝承の悪魔や精霊を元にした名前が機体と人形知能に与えられている。
  • 戦前の主要な無人兵器にも電子頭脳は搭載されていたが、自我や感情といった機能を持たされてはいなかった。  だがゲーティアの呪詛に対抗する防御機能として有用であることから、過度な感情や人間らしさが与えられている。
  • 人工知能との最大の違いは、人工知能に組み込まれている【三原則】を持っていないこと。  三原則とは、人間に危害を与えないためのセーフティ機能で、これを持たない人工知能を機戒に組み込むことは違法だった。  しかし人形知能はこのセーフティを敢えて外すことで自我を獲得することに成功している。
  • 人間に対する忠誠や愛情のようなものを持つことはあっても、完全に従順というわけではなく、むしろ従順であるほど自我が低く汚染リスクが高まる。   そのため、「人間に反抗的で命令を聞かない人形ほど安全で良い人形である」という、旧来とは逆転した評価軸が存在する。
  • 三原則を持たず自由な振る舞いを許されているが、唯一の制約として嘘がつけないように人格設計がされている。  この倫理規則は【ピノキオの鼻】と呼ばれ、人形知能が兵器である以上外すことができない鎖である。

機甲人形アーマー・ドール -ArmorDoll-

  • 人形知能の搭載を前提として作られた巨大人型機動兵器。  ゲーティアに汚染された全ての無人兵器を相手に圧倒できることが至上の命題であるため「戦闘機とも戦車とも戦艦とも戦える」だけの過分な戦闘能力を持つ。
  • 重力子制御技術によって飛行できるため、逆に言えば形状は戦闘機でも何でもいいと言える。  人型をしている理由は主に、「人形は人間の同胞である」という意識を抱かせるための身体性の問題を解決するため。
  • 中核となる人型の機体、そして両肩の巨大な多機能推進器、機操人形マリオネットと呼ばれる遠隔操作端末によって機体は構成されている。   推進器を持たず飛行能力をオミットされた【土人形】や、機操人形を持たない偵察用の【妖精型】といったバリエーションも存在する。
  • 人形知能の量子頭脳と仮装人形は頭部に、操縦士は機体の胸部にそれぞれ搭載される。 人形知能だけでも機体を動かし戦闘することは可能であり、人間はあくまで「暴走した場合の安全策」として乗り込んでいるに過ぎない。

仮装人形アバター -Avatar-

  • 人形知能が非戦闘時に行動するための人間サイズの人工的なボディ。  生体工学の粋を尽くして作られており、その全身は全て有機的な肉体のみで出来ている。
  • 「マスターとデーモンの関係性を強めるため」という思惑で、不必要なまでに敢えて人間らしく作られている。
  • 仮想人形の頭部には人間の脳と同じく人格を司る量子頭脳が収められており、これを破壊されれば人間のように人格として死亡する。  機体の制御を司る機能は分割して機体の方に搭載されているため、別の人格を与えれば機体は再利用可能。
  • また有事の際に備えて、仮装人形はかなり高い身体能力と戦闘力が与えられている。
  • 機甲人形が撃墜されても仮装人形が脱出することで情報を持ち帰れるなど、便利な面はあるがかなり高価な代物である。 そのため、戦略上重要な役割を担う偵察機や、【七つの大罪】に代表されるようなワンオフ機にしか与えられていない。

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